コメを捨てるのか 片山元総務大臣 総理追及

2011年11月17日 11:00

 「コメを捨てるのか」。片山虎之助元総務大臣(たちあがれ日本参議院幹事長)は16日の参議院予算委員会で、野田佳彦総理がTPP交渉参加に向けて関係国と協議に入るとしている中での各党質疑でも、日本が誇る医療制度は守るなど「保険医療には明確だが、美しい農村を守るって、何を守るのか」と抽象的な答弁に総理を追及した。

 野田総理は片山氏との質疑応答でも「コメ」という言葉を使うことはなかった。これに片山氏は「(これまで)日米交渉でもコメを中心に農業を守り抜いてきた。総理はコメについては一般論。コメを捨てるのか」と迫り、総理に答弁を求めたが、古川元久国家戦略担当大臣が「コメをはじめとして、農業再生戦略を決めている。しっかり再生していく」とかわした。

 野田総理は「何がなくとも、どんな状況でも100%参加するということではない」としたが、「FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)を実現することはいいのですね」と片山氏に逆質問。TPPがFTAAP実現の一里塚となるものとの考えをアピールした。(編集担当:福角忠夫)