過去最大規模(約36兆円)の今年度一般会計補正予算が20日の参院本会議で、自公の賛成多数で可決、成立した。
防衛装備(P1哨戒機やC2輸送機、PAC3改良型など)や沖縄県辺野古基地建設費(801億円)など防衛費7738億円も含んでいるほか、マイナンバーカード普及を図るためのカード発行申請にマイナポイント5000ポイント(5000円相当)給付や銀行口座との紐づけに7500ポイント加算、健康保険証との紐づけで7500ポイント加算といった施策のための予算(1兆8000億円)も含まれている。
また18歳以下に10万円相当を給付するための費用の内、半分は予備費で財源確保していたが、残り半分の費用が今回の補正予算で組んでいた。
立憲民主党の石垣のりこ議員はこの日の参院予算委員会で、医療機関や介護施設などへの抜本的な経済的支援などが不足している一方で、政策効果が明確でないマイナポイントへの予算計上、辺野古建設では軟弱地盤調査さえままならないなかでの補正、防衛装備品など財政法の補正予算の趣旨に逸脱するとの批判は免れない、などと指摘し、補正予算に賛成できないとした。(編集担当:森高龍二)