岸田文雄総理は27日開いた教育未来創造会議の初会合で「教育・人材育成といった人への投資は成長の源泉です。誰もが夢や希望を持てる未来を創造できるよう、教育・人材育成に政府一丸となって全力を挙げて取り組んでいく」と語った。
岸田総理は早期に取り組む案件として(1)イノベーションを創出する官民の人材育成を強化する。今後の我が国の成長に向けて、全国に拠点大学を指定し、大学の学部等の再編や文系理系の枠を超えた地域人材育成のための取り組みを先導していく、とした。
また(2)デジタル技術を駆使したハイブリッド型教育を進める。対面授業と遠隔・オンライン教育との双方の良さをいかし、大学等の創意工夫でオンライン教育を現行の単位上限を超えて実施できるようにするとし、そのための規制緩和の特例を行う考えを示した。
また(3)世界と伍(ご)する研究大学の実現や大学法人のガバナンス強化に向けて、大学の経営改革を着実に進める、との考えを強調した。
岸田総理は「この会議で大学等の機能強化、学びの支援、学び直しの環境整備について、来年初夏までに第一次提言の取りまとめを行い、速やかに実行に移していきたい」と早期に実効を上げていきたい姿勢をにじませた。(編集担当:森高龍二)