震災時 学校から子どもの安否連絡あり 1割強

2011年11月15日 11:00

 NTTレゾナントが中学生や高校生を持つ保護者を対象に震災時の学校とのコミュニケーションに関する調査を行った結果、震災時に保護者と一緒にいなかった子どもの安否について学校から「学校に待機している」(9.7%)との連絡や「学校から無事かどうかの確認をする連絡があった」(4%)と回答したのは1割強にとどまり、「連絡がとれなかった(電波状況の不具合も含めて)」(15.4%)、「連絡はなかった」(56.9%)をあわせると7割を超えることが分かった。

 また、連絡があったケースでは52.1%がeメールで連絡で連絡をとっており、担任からの自宅への電話連絡が37.5%と緊急時にもITの活用が目立った。

 NTTレゾナントでは「携帯電話などは電波状況により連絡が取れないなどの場合もあることから、今後の連絡手段を再検討する必要性もうかがえる」と連絡手段を再検討するよう提起している。

 調査は東京など首都圏と栃木、群馬、茨城、山梨、長野、新潟、青森、山形、秋田、岩手、宮城、福島の1都15県の350人を対象に実施。10月27日から31日の間に回答を得た。この結果、震災時に子どもの安否について学校から連絡があったのは13.7%にあたる48人にとどまっていた。(編集担当:福角忠夫)