野田佳彦総理はTPP交渉に参加するかどうか、総理としての会見を11日に延期した。
これについて藤村修官房長官は10日、野田総理は党政策調査会が党のプロジェクトチームがまとめたAPEC時の交渉参加表明について「時期尚早」という意見や「表明すべきでない」との発言が多かったことを踏まえ、「慎重に判断すべき」とする提言を了承したことを重く受け止めた結果だとし、「総理は(党の提言を重く受け止め)、もう一晩考えたいということだった」と語った。10日開いた政府・民主三役会議は50分に及んだが、結論が出なかったとしている。
民主党のTPPプロジェクトチームは「TPP交渉参加の是非の判断に際しては、政府は懸念事項に対する事実確認と国民への十分な情報提供を行い、同時に幅広い国民的議論を行うことが必要」とするなど、慎重な判断を求めた。(編集担当:福角忠夫)