小宮山洋子厚生労働大臣は9日の衆議院予算委員会で年金支給開始年齢の引き上げについて「来年、再来年という短時間の中で法案を提出することはない」と答弁した。
石井啓一公明党政調会長の質問に答えた。石井議員は「財源対策でもないのに、なぜ、年金支給開始年齢を65歳から68歳に引き上げる検討を始めたのか」と質した。
小宮山厚生労働大臣は諸外国でも開始年齢をあげており、世界最長寿国である日本も引き上げるべきとの意見が社会保障の検討会議でも出されことなどをあげ「将来的に検討が必要ということで検討している」とし、中長期的な課題とそうでないものを明確にしておくべきだったとして「混乱をさせ、不安を与えたことをおわびする」とした。
石井議員は「諸外国がやっているから日本もやるという理屈は乱暴だ」とけん制した。(編集担当:福角忠夫)