岸田文雄総理は15日の国会閉会後の記者会見で、ロシアによるウクライナ侵略行為は「世界の平和秩序を踏みにじる」と強く抗議。「ロシアによる侵略は決して許してはならない」と強い姿勢を示し「国際法のルールを破る行為には高い代償が伴うことを示す」と強調した。
岸田総理は「こうした思いで、G7を始めとする国際社会と協力し、厳しい対ロシア制裁を科すとともにウクライナ等への支援に全力を挙げている」とアピールした。
ただ、国会質疑でも議論されたサハリン北東部沿岸での資源開発プロジェクト「サハリン2」(三井物産、三菱商事で20%強を出資しているプロジェクト)からの撤退については、将来的なエネルギー確保とサハリン2に参加する法人企業擁護優先なのか、撤退しない方針を国会で答弁。
岸田総理は、サハリン2について「エネルギー安全保障上、極めて重要なプロジェクトだ」(国会答弁)とし、ここでのLNG(液化天然ガス)生産量の6割は日本向けになっているなど強調し、対露制裁の対象にしない姿勢を鮮明にした。(編集担当:森高龍二)