NHKは24日、国際放送局チーフ・リードの50代の男性職員を同日付けで諭旨免職にしたと発表した。
職員は本来認められていないタクシーでの帰宅を繰り返していたほか、日帰り旅費の電車代も虚偽の理由で請求していたとしている。管理・監督責任のある国際放送局長ら管理職5人はけん責や減給処分にした。
発表によると、この職員は2019年6月から今年1月にかけて、323回にわたって不正を繰り返していた。不正の額70万3728円は全額弁済しているという。
NHKは再発防止のため、全国の放送局・本部でタクシーアプリの運用を拡大するとともに、アプリによる全国のタクシー使用状況を本部でダブルチェックする。またタクシー券管理者の情報共有を徹底する、としている。
発表に際し、NHKは「受信料で支えられている公共メディアの職員として、許されない行為であり、視聴者の皆様に深くお詫びいたします。再発防止に努めてまいります」とコメントした。
ネット上では「どうして懲戒免職でなく退職金が支給される諭旨免職なのか? NHKを全く見ないのに受信料を強制徴収される立場から怒りを感じる。NHKは見たい人だけが見ればいい、スクランブル化は時代の流れ」など、懲戒処分内容の妥当性に疑問を呈するものや、NHKの在り方を見直すべきなどの声が多数あがっている。(編集担当:森高龍二)