川崎重工、中国に建設機械用油圧機器の新工場を完成、生産を開始

2011年11月02日 11:00

 中国の建設機械メーカーは現在、インフラ需要の急増を受け、特に油圧ショベルの増産を図っており、同時に中国での建設機械用油圧機器の需要も拡大基調にある。中でも油圧ショベル市場は世界最大規模に達しており、今後も開発の遅れている東北部や内陸部を発展させるべく水利、ガス、電力、交通等の旺盛な国家インフラ整備が見込まれ、中長期的にはさらなる伸長が期待される。

 そんな中、川崎重工は1日、中国における油圧機器製造拠点である川崎精密機械(蘇州)有限公司において、建設機械用油圧機器の新工場が完成し、生産を開始したことを発表した。

 完成した新工場は、中国蘇州市高新区の、これまで建設機械用油圧機器を生産していた旧工場から東へ約200mの場所に位置し、敷地41,500m2、工場建屋13,500m2の面積を有する。油圧機器の生産ラインを旧工場から移設するとともに、能力増強のための新設備を追加導入し、同社西神戸工場よりコアパーツの供給を受け、油圧機器の組立生産を行う。これによって新工場の生産能力は現在の約2倍にあたる年産11万台に増強されるという。

 尚、従業員数は1日現在で約160人となっている。