トヨタ、中型SUVハリアーにPHEV新設定 補助金を含め約62.0万円の優遇

2022年10月02日 10:46

Toyota Harrier PHEV

ハリアーに新設定となったプラグインハイブリッドシステム搭載車 200V/16Aの充電システムで満充電に要する時間は5時間半 EV走行距離はWETCモードで88km 1500Wの外部給電システムを備える

 トヨタは、ブランドを代表するミッドサイズSUVのハリアーを一部改良し、同時にプラグインハイブリッドシステム搭載車(PHEV)を新設定し、ガソリン車とハイブリッド車は10月4日、プラグインハイブリッド車は、10月31日に発売すると発表した。

 注目のハリアー PHEVは、Zグレードに大容量リチウムイオンバッテリーを搭載したプラグインハイブリッドシステムを設定。モーターによる走行性能を高めるとともに、のびやかで上質な加速と低重心による優れた操縦安定性を実現した。

 エクステリアは、専用のフロントグリルなどを採用、専用外板色グレーメタリックを含む4色を設定する。また、随所にブラック塗装を施したほか、内装には、インストルメントパネルからドアトリムへ金属メッシュ質感のダークレッドパイピングオーナメントを採用する。

 最大1500W(AC100V)の外部給電システムや後席シートヒーター、床下透過表示機能付パノラミックビューモニターを標準装備とした。

 プラグインハイブリッドシステムを構成するエンジンは、2487cc・4気筒で177psの出力と22.3kg.mのトルクを発生。これに182ps/27.5kg.mのフロントモーターと54ps/12.3kg.mのリアモーターを組み合わせた電子式4WDシステムとした。この結果システム総合出力は306psとなる。このあたりのスペックはレクサスNX450h+と同じ。ピュアEVとしての走行距離は88kmだ。ハリアー Z PHEVの価格は620.0万円である。

 なお、PHEVに対する減税および補助金は、エコカー減税約3万7500円、グリーン化特例約3万2500円減税、「クリーンエネルギー、自動車導入促進補助金支給」55万円で、合計約62万円の優遇処置が受けられる、

 そのほかハリアー全般の改良点は以下。プリクラッシュセーフティに交差点右折時の対向直進車及び右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能を追加した予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備したほか、コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオを採用。12.3インチの大画面ディスプレイを設定したほか、車載ナビを搭載。クルマがWi-Fiスポットになる、「車内Wi-Fi」を採用した。(編集担当:吉田恒)