原発建て替え「廃炉決定原発の敷地内に限定」へ

2023年01月31日 06:42

 政府はGX(グリーン・トランスフォーメーション)を御旗に、GX実現基本方針案にあげている原発建て替えに関して『廃炉を決定した原発の敷地内での建て替えに限り』と限定する。当初は「まず廃止決定した炉の建て替え」としていた。原発増設反対世論や与党・公明党などに配慮し修正すると見られる。

 政府はGXを御旗に、原発の運転期間を「運転停止期間を含め原則40年、最長60年」してきたものを「運転停止期間を除外する」こととし、経団連や電事連の求めに応じて事実上、原発運転期間の延命策を決めている。

 あわせて廃炉が決まった原発を対象に原発は「次世代型原発」へ建て替え地を限定していなかった。今回、建て替えする場合「原発の敷地内での建て替えに限り」実施できるようにすると修正する。原発政策に対する原発増設批判の世論が緩やかになるよう修正する狙いがあるもよう。結果的に今回の修正には一定評価できそうだ。(編集担当:森高龍二)