政府は10日までにウクライナ公共放送局(PBC)キーウ本局とウクライナ国内各地支局に複数のモバイル中継装置を提供した。
外務省によると2017年1月から災害時・非常時の報道体制づくり、番組制作能力の強化、放送機材の運用・維持管理能力の強化等を支援してきたが、昨年3月のロシア軍によるキーウのテレビ塔破壊以来、PBCは現場取材用のモバイル中継装置をテレビ塔の代替として使用し、全国に放送信号を送信している、という。
そのモバイル中継装置が不足しているため、現場取材は携帯電話等で実施しているものの携帯電話等による撮影は通信環境の影響を受けやすく、編集面も制約されている、としている。
このため、PBCの戦時における正確、公平、公正な報道体制の構築に貢献しウクライナの民主主義強化に資するものとして、今回の提供になったとしている。
外務省は「引き続き、G7を始めとする国際社会と連携しながら、国難に直面するウクライナの人々に寄り添った支援を実施していく」としている。(編集担当:森高龍二)