国税庁は富裕層に対する所得税の調査を強化。平成22事務年度(昨年7月から今年6月)の調査件数は4793件と前年より1.57倍に増やした。
この結果、3737件で申告漏れなどが見つかり、申告漏れ所得金額は500億円と前年に比べ33.8%増加、追徴税額も149億円と前年に比べ26.1%増えた。
1件あたりの申告漏れ所得金額は1043万円で追徴税額は312万円になっていた。国税庁では「有価証券・不動産など大口所有者や経常的な所得が特に高額な人を対象に資産運用の多様化・国際化を念頭に積極的な調査をすすめていく」としている。(編集担当:福角忠夫)