3月の貿易統計は速報値で輸出が金額ベースで8兆8243億円と前年同月比で4.3%増え、25か月連読の増加になった。一方、輸入も9兆5788億円と7.3%の増で、こちらも26か月連続の増となった。この結果、輸出から輸入を差し引いた額は7545億円の赤字。前年同月比で62.3%の増と赤字は20か月連続となった。
財務省が20日発表した。それによると、輸出では自動車、半導体等製造装置、非鉄金属が増加。自動車の部分品やプラスチックが減少した。輸入では石炭、原粗油、石油製品が増え、医薬品や非鉄金属が減少した。
地域別では米国への輸出額は1兆6775億円。前年同月比で9.4%増になった。輸入は1兆367億円で9.6%増。品目では自動車、半導体など製造装置の輸出が伸び、原動機や液化石油ガスなどの輸入が増えた。
中国への輸出では1兆5516億円、前年同月比では7.7%減少。一方、輸入は2兆1160億円と12.3%増加していた。輸出で減少が大きいものは自動車、鉄鋼、自動車の部分品だった。輸入で目立って増えたのは重電機器、金属製品、衣類・衣類附属品だった。(編集担当:森高龍二)