政府は23年版中小企業白書・小規模企業白書を28日閣議決定した。総論では(1)足下の新型コロナや物価高騰、深刻な人手不足など中小企業・小規模事業者は引き続き厳しい状況にある、としている。
そのうえで(2)中小企業・小規模事業者を取り巻く経営環境が激変する時代を乗り越えるためには価格転嫁に加え、GXといった構造変化も新たな挑戦の機会と捉えた投資の拡大等に取り組み、生産性向上や賃上げを促進していくことが重要と提言している。
また(3)企業の中長期的な成長に向けて競合他社と異なる価値を創出するための「戦略」として、企業の中長期的な成長に向けて、競合他社と異なる価値を創出するための「戦略」が必要とした。
(4)経営者に関しても「企業の戦略構想・実行力を支え、成長を促す外部プレーヤーの存在が重要な実例も存在する。また経営者仲間との積極的な交流を通じて企業の成長意欲を喚起していくことも重要」としている。
(5)事業承継・M&Aは経営資源の散逸を防ぐとともに、経営者の世代交代を通じた企業変革の好機であり、若い後継者ほど新しい商品・サービスの提供といった事業再構築に取組んでいる、と取り上げている。(編集担当:森高龍二)