立憲民主党の蓮舫参院議員は河野太郎デジタル担当大臣が25日、新潟県での講演後に記者団に応じた際、マイナンバーカードを巡る相次ぐトラブルで野党から批判されていることに「マイナンバー制度は民主党政権がつくった制度。おまえが始めたんだろ、と言い返したくなる」などと愚痴ともとれる発言をしたことに、運用の在り方の問題だと反論した。
蓮舫氏は「確かにカードを始めたけれど、その後の制度設計や運用は自民党政権」と指摘したうえで「協力できることはしてきましたが、間違いは常に指摘と改善の提案。が。昨秋、突然、紙の保険証を廃止と言い出して地方自治体にカード普及を急がせた上に丸投げ。問題噴出されたのはどなたですか?」と河野大臣の対応にこそ問題の本質がある旨を発信した。
蓮舫氏は「総点検を終え、問題発生がないとの説明があるまで紙の保険証廃止、マイナンバーカードの活用を止めましょう」と何度も訴えている。
政府はデジタル庁と厚労省・総務省の3省庁による「総点検本部」を立ち上げ、再発防止に取組んでいるが、各種マスコミの世論調査で7割以上が「マイナ保険証」に反対、あるいは紙の保険証の廃止に反対しているにもかかわらず、頑なに「来年秋の紙の保険証廃止」を掲げ続けている。岸田内閣への不信や支持率低下にもつながっている。(編集担当:森高龍二)