インドの携帯電話事業者からNECが超小型マイクロ波通信システム受注 

2011年10月20日 11:00

 NECは、インドの携帯電話事業者であるTata Teleservices(タタ テレサービシーズ)から、超小型マイクロ波通信システム「iPASOLINK(アイパソリンク)」を受注した。

 タタ テレサービシーズは、加入者約8900万人を抱える、インドの大手携帯電話事業者。同社は現在、携帯電話ネットワークの容量やエリア拡大に取り組んでおり、次世代のIPベースのネットワークへの移行を視野に、既存のTDM方式とフルパケット方式の両方に対応する通信システムの導入を検討していたという。

 今回受注したiPASOLINKは、TDM方式とフルパケット方式の両方に対応し、2G/3G/LTEのネットワークを一元的にサポート。同製品を採用することで、タタ テレサービシーズは設備投資コストや運用コストを抑えながら、TDM方式とフルパケット方式のネットワークを並行運用することが可能となる。

 NECはこれまで、タタ テレサービシーズにPASOLINKシリーズを10万台以上納入しており、同社の携帯電話サービスの拡大に貢献してきた。今回の受注はiPASOLINKの特長に加え、こうした実績が高く評価されたものと考えているという。

 iPASOLINKは2010年9月の発売以降、世界55ヶ国・約100社の通信事業者から11万台以上の受注を獲得している。NECは今後も、高度な無線伝送技術と、高品質かつ高効率なものづくりを活かし、iPASOLINKの事業を拡大していく。