日本共産党の志位和夫委員長は17日までの国会内での講演で、国政選挙での野党共闘について「もっと前向きな議論をしていくべきと思っている」と他の野党への連携強化を呼び掛けた。
志位氏は「政権交代できていない訳だから野党共闘が全面成功していると言うつもりはないが、確かな結果が残っている」と過去の国政選挙の成果をあげて、さらなる共闘深化の必要と成果が期待できることを強調した。
志位氏はこの中で「2016年の参院選では1人区全てで統一候補を立て、11選挙区で勝った。その前の選挙では3選挙区でしか勝ってなかった。2019年の参院選では1人区全部統一候補にして10勝った。11+10勝っている」と結果をあげた。
また政権選挙として、より厳しい戦いとなる総選挙でも「2017年総選挙では希望の党騒動があったが立憲民主党が立ち上がり、立憲と協力し30幾つの選挙区で勝った。そして野党共闘の火をつないだ。2021年総選挙では59の野党共闘候補が勝った。東京で有力者を落としたじゃないですか。野党共闘がなかったら、あんなふうにはならない」とアピール。
また「野党共闘していなかったら、もう憲法改正が進んでいたかもしれない。そう思っている。野党共闘に弱点はあるが、間違いない成果を上げてきた、もっとより良くしていくという『野党共闘』に前向きな議論をやるべき」と与党に立ち向かうために野党共闘の必要性を指摘した。(編集担当:森高龍二)