薬物事件で11月29日までに3人の逮捕者が日本大学アメリカンフットボール部が今回の事件を受け、無期限活動停止から「廃部」に至った。競技スポーツ運営委員会が28日、廃部を決定したとしている。
日大アメフト部を巡ってはアメフト部員が覚せい剤取締法違反・大麻取締法違反の疑いで8月5日に警視庁に逮捕され、部の無期限活動停止処分を行ったが、10日には「この案件は部員1人の薬物単純所持の個人犯罪」などとして、部の無期限活動停止処分を解除。
しかし、その後も、アメフト部学生寮の2度目の家宅捜索を受けたほか、複数のアメフト部員が任意の取り調べを受けるなどしたため、大学は31日には学生寮を閉鎖し、9月1日から無期限活動停止にしていた。
捜査が進み、10月16日には麻薬及び向精神薬取締法等の特例法違反容疑で同部員が新たに逮捕された。そして11月27日、3人目の逮捕者が出た。
大学は同日「同部の違法薬物の使用に関する疑いが明らかになって以来、警察の捜査に協力して参りましたが、3人目の逮捕者が出たことは誠に遺憾です。このような事態に至りましたことを厳粛に受け止め、深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。
そのうえで「本学は引き続き、警察の捜査に全面的に協力してまいります。また本年10月24日に『日本大学違法薬物追放宣言』を公表いたしました。この宣言に従って、全学を挙げて、違法薬物の追放に取り組んでいくと共に、学生の健全な学修環境の構築と文化、スポーツ活動の一層の推進を図ってまいる所存です」と違法薬物追放と教育環境づくりへの決意を示した。廃部決定はその表れといえよう。(編集担当:森高龍二)