旧統一教会(世界平和統一家庭連合)関連団体から2021年の総選挙に推薦状を受け取り、「政策協定」ともえる「推薦確認書にサインしたかもしれない。うすうす思い出してきた」と答弁していた盛山正仁文部科学大臣が1夜明けた8日の衆院予算委員会で答弁を覆し「サインしたかもしれないと申し上げただけ。推薦確認書なるものにサインをしたかどうか、正直覚えておりません。まったく記憶にございません」と覚えていないを強調。
さらに推薦状についても「推薦状は200通を超え、事務所が狭いので選挙後、3か月ぐらい置いて後、全て廃棄した」と検証物件が手元にないことも強調した。推薦を受けた団体リストについても作成していないとした。
質問に立った立憲民主党の源馬謙太郎議員が「サインをしたのかどうか、確認して」と求めたが、盛山文科大臣は「旧統一教会に解散請求を行っている当事者なので、そのような関係団体と連絡を取ることは控えるべきと考えており、連絡を取るつもりはない」と拒否した。また「すでに関係は断っている」とし、大臣の職を辞する考えのないことも改めて示した。
立憲民主党の泉健太代表は「盛山大臣の答弁はひどい。選挙を支援してもらい、書類に署名し、集会にも出て『誰だかわからない』という話はあり得ない。大臣の任に値せず、一刻も早く辞めてもらいたい」と即刻辞任するよう求めた。(編集担当:森高龍二)