参議院政治倫理審査会は17日、自民党政治資金パーティーをめぐる裏金問題をめぐり、当該「裏金議員」のうち、政倫審に出席していない29人に対し、政倫審に出席して説明するよう全会一致で議決した。
申立人の吉川沙織議員が「不起訴にされたことや党内処分を受けたこと等と、政治的・道義的責任とは別で(立法府に身を置く政治家として)政治的・道義的責任を免れることはない」と強調した。
吉川氏は「(審査の)申立てをされた議員に対し、弁明の機会を与えなければならない」とする参院政治倫理審査会規定16条と「必要があるときは、審査の申立てをされた議員等の出席及び説明を求めることができる」とする17条の規定を示し、29人の議員には「16条と17条の違いを認識していただく必要がある」と政倫審の求めに応じ政倫審で裏金に関する説明を行うよう強く求めた。
吉川氏は「(29人の議員には)議員として、国会において、説明責任を果たす必要がある」とも訴えた。そして「非公開でも構わない」とも譲歩したうえで、それでも出席されないというのであれば「真摯に向き合うつもりがないと言わざるを得ない」とけん制もした。(編集担当:森高龍二)