「電力投資に制度・資金で支援策強化」と総理

2024年07月04日 06:37

 岸田文雄総理は2日開いたGX2040リーダーズパネル出席者らの議論を受け、GX担当大臣に(1)電力投資の加速(2)投資リスクへの対応(3)日本が優位な技術の実装の加速を関係閣僚とともに検討を深めるよう指示した。

 パネルには米マイクロソフトやNTTの幹部らのほか学者らが参加した。岸田総理は「エネルギーの将来戦略が一国の国力そのものを大きく左右する時代を迎えている」とし「技術革新の不確実性に対応しつつ、脱炭素とセキュリティとコストの最適な組合せを実現していくためには総合的な国家戦略が必要」と強調した。

 岸田総理は3点指示の中で「電力投資の加速」に関して「AI(人工知能)が産業全体のゲーム・チェンジャーとなる中、メガデータセンターへの投資や最先端半導体の有無は一国の経済の成長力に大きな影響を与える。データセンターや半導体製造のために必要となる、脱炭素電源の調達や送電網への機動的な投資は、そのコストの何倍ものインパクトで経済全体の成長に寄与していく」との考えを述べ「電力投資に体制面での再編強化も含め、制度・資金両面で支援策を強化していく」とした。(編集担当:森高龍二)