立憲民主党の野田佳彦元総理は19日のブログで20日~22日に台湾を訪ねると書き込み「頼清徳総統らの要人と会談したり、台湾海峡情勢や経済安全保障等を議論する『インド太平洋安全保障対話』で基調講演する予定」と発信。
この中で、野田氏は「台湾はWHO(世界保健機関)やTPP(環太平洋パートナーシップ協定)などへの参加を熱望しています。しかし、中国の圧力により参加が阻まれています」と紹介したうえで「私は演説で台湾の国際組織への加盟(オブザーバーも含めて)を支持すると述べようと思います」と自身の考えを示した。
理由について野田氏は「WHOに参加できないことは、コロナウイルスのような世界規模の感染症が蔓延する時、台湾だけが国際社会の防疫体制から排除されることになる。日本が主導してきたTPPにも加盟できなければ、アジア太平洋地域で台湾の製品だけが高い関税を課され、経済面で非常に不利な立場になる」と理由を挙げた。
また外交安全保障面でも「台湾人が最も気にしているのは中国による軍事侵攻の可能性」と述べ「私は台湾海峡の平和を重視しており、武力による現状変更には断固反対すると明確に打ち出そうと思います」と明言した。(編集担当:森高龍二)