議員定数削減と選挙制度改革 3月半ばに与党案

2013年03月03日 11:20

 自民党の石破茂幹事長は議員定数の削減と選挙制度改革について「今月半ばまでに、夜を徹してでも自公で与党案をとりまとめ、民主党に提示したい」とした。NHKの番組で語った。

 議員定数の削減と選挙制度改革については自民・公明・民主の3党が今国会終了までに結論を得て、必要な法改正を行うことで合意しており、民主党の細野豪志幹事長は早期実現へ準備を急ぐよう求めている。

 また議員定数削減は安倍晋三総理と野田佳彦前総理との昨年の党首討論(当時は野田総理・安倍自民党総裁)で、消費税引き上げ前に国会議員自ら身を切る姿勢を示す必要があるとして衆議院解散時の約束にもなっている。

 石破幹事長は「約束は重い」とし「自民党と公明党は3党で決めたことを守るために、党で意見を集約し、与党として、きちんとした案を出す。約束は守る」とした。

 公明党の井上義久幹事長は「民意をより的確に反映する選挙制度にすべきとの意見が世論としてある」としたうえで「小選挙区比例代表並立制を抜本的に見直す中で、定数削減を行うべく、各政党間できちっと議論していくことが必要」とした。これは一部野党で出ている定数削減だけを先行させて議論する考えをけん制するとともに、選挙制度改革の中で定数削減を図るべきとの考え改めて示したもの。(編集担当:森高龍二)