海自護衛艦 警戒中に誤って中国領海を一時航行

2024年09月27日 05:22

 木原稔防衛大臣は海上自衛隊護衛艦「すずつき」が、艦長が正確な位置を把握せずに誤って中国領海を一時航行したことから、海自が艦長を更迭し、乗組員の処分も検討しているという一部報道について、記者団から事実関係の詳細と中国政府への対応状況について尋ねられたが、25日までの会見で「答えを控える」とした。中国領海への侵入報道を否定しなかった。

 木原大臣は「7月に『すずつき』の艦長が交代をしているというのは事実」とした。そのうえで「海上自衛隊に限らず、陸・海・空自衛隊は様々なタイミングで人事異動しており、個別の異動理由について申し上げていない」と異動の理由は明らかにしなかった。

そのうえで「平素から我が国周辺海空域においては警戒監視活動をはじめとした様々な行動を行っているところであり、自衛隊の運用に関する事柄、その領海を一時航行したという点というのは、それは当てはまります。お尋ねの内容については、この点もお答えすることは差し控えます」と明らかにしなかった。(編集担当:森高龍二)