石破茂総理は1日の「石破内閣」スタートにあたって「自由民主党と公明党の連立による新たな内閣が発足した。職責を果たすべく、全身全霊を捧げてまいります。勇気と真心をもって真実を語る、謙虚で、誠実で、温かく実行力のある政治、国民の皆様の納得と共感を得られる政治を進めてまいります」と総理談話を発表した。
石破総理は記者会見でも柱とした「ルールを守る」「日本を守る」「国民を守る」「地方を守る」「若者・女性の機会を守る」の5つの柱で日本の未来を創り、日本の未来を守り抜きますと強調した。
「ルールを守る」背景には自民党派閥による組織的裏金づくり問題などが大きく自民党政治への信頼を棄損していることへの意識があると推察できる。「日本を守る」は日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増している中での危機意識が見える。
「国民を守る」に関しては暮らしを圧迫する物価高への迅速な対応や少子高齢化社会での社会保障制度の在り方、子ども・子育て、教育への対応意識がうかがえる。「地方を守る」には地方創生担当大臣経験者として、地方を元気にするための政策を重視していく姿勢を示した。「新しい地方経済・生活環境創生本部」を創設し、担当大臣を設置し、今後10年間、集中的に取り組む基本構想を作成すると明言した。
「若者・女性の機会を守る」は「あらゆる人が最適な教育を受けられる社会を実現していかなければなりません。このため、教育改革に力を尽くす」とした記者会見での発言や「女性の権利が尊重され、社会のあらゆる組織において、あらゆる場面の意思決定において、女性が参画することを官民共通の目標とする」との発言に象徴された。石破氏らしい自身の考えが端的に示されたといえそう。(編集担当:森高龍二)