「全くの詭弁だ」。日本共産党の田村智子委員長は5日の衆院予算員会で自民党が先の総選挙時に裏金問題で非公認にした候補者が代表を務める党支部に対しても2000万円を交付した事案について自民党総裁の石破総理を追及した。
税金が原資の政党助成金を自民党は年4回政党支部に交付しているが、今回の2000万円に関し、自民党総裁・幹事長室が発出していた文書には「選挙の際に・・党勢拡大のため別途交付している今回の交付金」と記されていると指摘し、選挙資金に充てたものではないかと質した。
石破総理は「日本語の読み方の問題で『選挙の際に』は『選挙の時期に』ということで、それに使うという関係を意図したものではない」と選挙費用のために交付したものではない旨を主張。
田村氏は選挙がなかった昨年の交付状況を調べたとしたうえで「多いところでも年間1000万円前後。総選挙で年間金額より圧倒的に多い金額が1度に交付されている。これが選挙のお金でないというの全くの詭弁だ」と総理の答弁を崩した。(編集担当:森高龍二)