カゴメとカルビー、ロートが震災遺児の進学支援を目的とした基金を設立

2011年09月22日 11:00

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「みちのく未来基金」の設立を発表した、カゴメの喜岡取締役会長、ロート製薬の山田代表取締役会長兼CEO、カルビーの松本代表取締役会長兼CEO(写真左より)。

 カゴメとカルビー、ロート製薬の3社は21日、共同で記者会見を行い、東日本大震災で両親またはどちらかの親を亡くした震災遺児の進学を支援するための奨学基金「みちのく未来基金」を3社合同で設立すると発表した。

 3社による設立が発表された基金は、2012年3月以降に高校を卒業して大学や短期大学、専門学校などに合格した震災遺児を対象とし、進学先の入学から卒業までに必要な入学金と授業料の全額負担を行う。設置期間は、現在0歳の遺児が大学院を修了するまでの25年を想定しており、基金の総額は40億円を見込む。給付された奨学金は返済が不要となっている。

 会見にて、基金の設立を呼びかけたロート製薬の山田邦雄代表取締役会長兼CEOは「震災に直面して企業のあり方も変わっていかなければいけないと考え、社会の公器として立ちあがることを決めた。復興への長い道のりの中、負担を担う若い世代が大きな希望を抱ける長期のシステムを作っていきたい。この基金が民間企業と社会とのかかわり方を変えるきっかけになれば」と発表した。

 震災において両親を失った子どもは、被災3県で200人超、どちらかの親を失った子どもの数は2000人近いといわれている。そんな中、3社は震災からの真の復興の礎となるのはこれから育つ子どもたちであり、彼らが夢や希望を捨てずに育つことこそが復興の要だと考え、震災遺児の進学をサポートすることで長期的に復興を支援することを決定した。尚、今回創設する基金はこの3社が中核となっていくが、今後は同じような志を持つ全国の企業や個人からの参加も募っていくという。