中日本高速道路、発表 「4月のETC障害の際の通行料徴収を中止」する

2025年05月06日 15:50

 4月6日~7日に東名高速をはじめとする中日本高速道路が管理する高速道路で、広域的なETCシステム障害が発生した。この障害に巻き込まれた利用者も少なくないはず。

 障害は4月6~7日にかけて、最大8都県の17路線計106料金所に拡大。障害による渋滞を解消するため、同社は障害発生の半日後にETC通信を遮断し、混雑回避のためETCシステムゲートを開放し、通行料金を後日精算する対応をとった。通行料金は事後精算とし、ウェブサイトで手続きをするよう利用客に求めていた。

 ところが、中日本高速道路は5月1日になって、利用者に後払いを求めてきた通行料金の徴収を5月2日でやめると発表した。既に支払った利用者には、ETCマイレージサービスやクオカードで料金分を還元するという処置を発表したのだ。要は「ETCの故障で大渋滞など迷惑をかけたので、利用者の通行料を“タダ”にするというもの。

 名古屋市内の中日本高速道路本社で会見した同社の縄田正社長は、「お客さまに多大な混乱を招き、ご迷惑をおかけしてしまった重大性に鑑み、障害が発生した料金所を通過されてお支払いいただくことになるお客さまに対しまして、後日、ご利用料金と同額のETCマイレージサービスの還元額の付与、請求額の減額やクオカードの送付により還元をさせていただくことといたしました」と述べるにとどまった。(編集担当:吉田恒)