西田参院議員 ひめゆりの塔巡る発言で謝罪

2025年05月11日 08:51

 「ひめゆりの塔」を巡る発言で「歴史が書き換えられた」旨の発言をしていた自民党の西田昌司参院議員は9日、自身のHPで「信頼できる沖縄の知人に事実関係を調べてもらった結果、私自身が想像していた以上に沖縄県民の皆様方の大きな危惧、トラウマが今なお残っているということを痛切に感じた。今回の『ひめゆりの塔』に関する私の発言は一切削除し、沖縄県民の皆様方に丁寧な説明のないまま発言したことは不適切だったことを認め、謝罪を申し上げたい。申し訳ございません」と頭を下げ、発言削除とともにビデオレターで謝罪した。また同日記者会見を開き、改めて謝罪した。

 西田氏は「これからは、一層、沖縄の皆様方の気持ちに寄り添って、沖縄振興、地位協定といったところも一歩でも2歩でも改善して、早く沖縄の皆様方の心が晴れるように頑張っていきたい」と結んだ。
 
 西田氏は5月3日の憲法記念日に沖縄県那覇市内で開かれたシンポジウムで「ひめゆりの塔」の展示内容について「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆり隊が死ぬことになった。そして米国が入ってきて、沖縄が解放された、という文脈で書いている」と歴史が書き換えられたなどとする旨の発言をし、沖縄県民だけでなく、野党からも発言撤回と謝罪を強く求められていた。(編集担当:森高龍二)