「うめきた」経済効果が日本国内を活性化

2011年09月20日 11:00

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「グランフロント大阪」の完成模型。一番手前が9月17日から分譲が開始された地上48階建、525戸の「グランフロント大坂オーナーズタワー」。平成25年8月から入居が開始される予定。

 関西最後の一等地と呼ばれる「うめきた」の先行開発区域プロジェクトが2013年春の開業に向け、活発な動きを見せ始めた。

 JR大阪駅北側の再開発区域「うめきた」。甲子園球場の約6.2倍となる24ヘクタールの広大な土地に官民の共同プロジェクトとして動き出して7年。いよいよ2013年春には先行開発区域プロジェクトの「グランフロント大阪」がオープンすることとなっており、多くの期待が寄せられている。このエリアは、オフィス・商業施設が入るAブロック、国内外の知的人材の交流を目指す知的創造拠点『ナレッジ・キャピタル』を中心とし、他にオフィスやホテルが配置されるBブロック、超高層マンション『グランドフロント大阪オーナーズタワー』が位置するCブロックと、大きく3つのブロックに分けられている。

 そして先日、9月17日より、そのオーナーズタワーの第一期分譲が開始されることが発表され、そのゴージャスなエントランスや特徴的な間取りのイメージも合わせて公開された。Cブロックに参画している開発企業12社のプロジェクトリーダーを務める積水ハウスを中心に推進されているオーナーズタワーのコンセプトは「ザ・ホテル」。奥に行くほどプライベート性が高まる間取りや玄関・廊下ではなく、ホールやパーラーダイニングによる部屋の連結など、本物の高級ホテル空間をマンションに具現化している。また、クォリティの高い防犯・安全性能に加え、豪華な迎賓空間「ザ・レセプション」などを備える。48階建て全525戸のマンションの第一期販売は47戸で、300平方メートルの最上階の一室は4億1500万円の販売価格を予定しており、大阪に建つタワーマンションでは最高価格となる。

 開業から当初の3年間で1兆円を超えると言われる経済効果も発表されており、自治体にもその効果をもたらす一大プロジェクトは『グランドフロント大阪オーナーズタワー』の分譲開始によって大きく動き始めた。この地を核とし、まずは関西圏の経済の活性化を実現することで、日本に良い波及効果が生まれることを期待したい。