中谷元防衛大臣は5日の記者会見で、石破茂総理が戦後80年の節にあたり「形式はともかく、戦争の風化を避けるため、戦争を二度と起こさないための(総理としての)発出は必要と思っている」と国会答弁したことに「あの戦争というものはどういうことであったのかということを、国家として考えるということは非常に重要と考えている」と意義を語った。
そのうえで「石破内閣はこれまでも、内閣総理大臣の談話を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いできており、今後もそれを引き継いでまいるということを申しておられます」と強調。
中谷大臣は「昨日、石破総理が国会で答弁されましたように、今までの談話の積み重ねも踏まえながら、適切に判断することが大切と考えているということでございますので、そういった内容、形式等につきまして、今後、検討されるのではないかなと思っております」と述べた。
石破総理は立憲民主党の野田佳彦代表の国会質問に答え「70年談話には『政治システムは歯止めたり得なかった』とある。なぜ、歯止めたり得なかったのか、ということはきちんと考える必要がある。わたし自身、強い思いがあるので、色んなご意見を踏まえながら、よりよいものに期してまいりたい」と答えていた。どのような内容になるのか、注目されている。(編集担当:森高龍二)