季韓国大統領が最初に日本訪問 総理笑顔で歓迎

2025年08月24日 08:59

 韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領はトランプ米大統領との会談前に、訪日し、23日、石破茂総理と首脳会談を行った。石破総理は「大統領就任後、最初の二国間訪問先が日本となるのは国交正常化後、今回が初めて」と歓迎し「非常に良い形で『シャトル外交』を実践できることは喜ばしい」と笑顔で迎えた。

 少人数会合と拡大会合を合わせ、会談は約2時間近くに上り、外務省は「両首脳は、日韓関係全般について率直な意見交換を行い、1965年の国交正常化以来これまで築かれてきた日韓関係の基盤に基づき、日韓関係を未来志向で、安定的に、大きく発展させていくことで一致した」と未来志向の日韓関係に好スタートを切れたとした。

 両首脳は安全保障・経済安全保障分野で「日韓次官戦略対話などの機会も活用しつつ、両国間の戦略認識を共有しながら日韓、日韓米で対応していくことで一致」また「地方創生、少子高齢化・人口急減、農業、災害に対する強靱性の確保など両国が直面する共通の社会・経済課題について、互いの知見を共有し、協力して解を見つけていくため、両政府間協議の枠組みの立ち上げでも一致した」。

 地域情勢についても核・ミサイル問題を含む北朝鮮への対応について議論。「北朝鮮の完全な非核化に向け、日韓、日韓米で緊密に連携し対応することを確認。また、石破総理から拉致問題の即時解決に向けた李大統領の引き続きの理解と協力を求め、両首脳は取組みの重要性でも一致した」としている。(編集担当:森高龍二)