熊本と沖縄の駐屯地に対空電子戦部隊を配備へ

2025年09月18日 07:15

 防衛省は沖縄・与那国駐屯地に陸自・対空電子戦部隊を配備する計画を進めている。中谷元防衛大臣は16日の記者会見で「南西防衛体制の強化は喫緊の課題だ。この取組みの一環として、来年度に熊本県・健軍駐屯地と沖縄県・与那国駐屯地に対空電子戦部隊を配備する予定だ」と記者団の問いに答えた。

 中谷大臣は「有事に際して我が国に侵攻する敵の航空部隊のレーダー等を妨害することを任務としている」とした。

また「配備は我が国の抑止力強化に資するもの」とし「南西地域に侵攻する相手方の航空機等のレーダーを無力化することを可能とするためには南西地域で最も西端に位置している与那国駐屯地に配備し、この駐屯地に所在する電子戦部隊と相まって各種作戦を有利に進めることができるようになることが期待されている」と述べた。

 中谷大臣は「与那国町と密接に連携しながら、丁寧な説明、適切な情報交換の提供に努めていきたい」とした。与那国町長は配備に慎重な姿勢を示している。(編集担当:森高龍二)