京都大学の北川進特別教授にノーベル化学賞の受賞が8日決まった。石破茂総理は「今回の受賞は金属有機構造体の開発に関する業績が世界で高く評価されたもの」と称賛し、北川教授の業績に敬意を表して祝意のコメントを発表した。
石破総理は「我が国の研究者の独創的な発想による真理の発見が人類社会の持続的な発展に大きく貢献し、世界から認められたことを誇りに思います」と述べるとともに「(坂口志文大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授の)生理学・医学賞受賞に続き、我が国の研究力の卓越性が世界に評価された」とし「大いに国民を勇気づけるもの」と述べた。
そのうえで「今後とも、独創的で多様な研究への支援と研究を担う人材の育成に強力に取組んでいく」と政府の姿勢を強調した。
北川氏は1951年生まれ、京都市出身。極小の穴が無数に開いた多孔性材料「金属有機構造体」(MOF)を開発した。MOFは温室効果ガスの回収や天然ガス貯蔵など環境、エネルギー分野に大きく貢献する技術。(編集担当:森高龍二)