坂口志文氏ノーベル賞受賞決定に総理ら祝意

2025年10月08日 05:56

 ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった大阪大学特任教授の坂口志文氏に6日、石破茂総理はお祝いの電話を入れるとともに、コメントを発表した。

 石破総理はコメントで「受賞を心からお慶び申し上げますとともに、坂口教授の御業績に敬意を表します」と祝意を示した。

 そして「我が国の研究者の独創的な発想による真理の発見が人類社会の持続的な発展に大きく貢献し、世界から認められたことを誇りに思います」と功績を称えた。

 そのうえで「政府としては、あらゆる分野でイノベーションを起こすことができるよう、独創的で多様な研究への支援と研究を担う人材の育成を強力に進めてまいります」と人材育成へ後押ししていくとした。

 阿部俊子文部科学大臣も「坂口氏の受賞は我が国の学術研究の水準の高さを世界に示すとともに、国民にとって大きな誇りと励みになる」としたうえで「文科省としても若手研究者の育成や多様で独創的な挑戦の支援など学術研究の振興を一層図っていく所存です」とする談話を発表した。

 坂口氏は1951年、滋賀県長浜市生まれ。京大卒。過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の発見を通じた末梢性免疫寛容に関する仕組みの解明が高く評価され、今回の受賞に決まった。(編集担当:森高龍二)