都市のヒートアイランド現象の緩和策の一環としてビル屋上や壁面の緑化への取り組みが進んでいるが、国土交通省がどの程度進展しているか、平成22年中に新規に取り組まれた整備状況を調査した結果、屋上緑化は少なくともサッカーコートに換算して約38面分、壁面緑化も約10面分が緑化されたことが分かった。
これは屋上、壁面緑化施工実績調査で分かったもの。全国の造園建設会社や総合建設業者、屋上・壁面緑化関連資材メーカーなど435社を対象にアンケートし、224社から回答を得た。
それによると、屋上緑化は27.2ヘクタール、壁面緑化は7.2ヘクタール実施されていた。これにより、平成12年から、これまでの11年間で屋上緑化は304.1ヘクタール、壁面緑化は39.4ヘクタール整備されたことになる。国交省では「平成22年は緑化への取り組みが増加傾向になっていると推計される」としている。また、23年は電力使用抑制の取り組みから、ビル内温度を下げる取り組みとして、22年以上に緑化が推進されていると推測されている。
(編集担当:福角忠夫)