今回のニュースのポイント
江崎グリコは、双子や三つ子など多胎児家庭を対象とした乳児用液体ミルク「アイクレオ 赤ちゃんミルク」の購入補助支援を2027年7月まで延長すると発表しました。2020年に始まった取り組みは7年目を迎え、多胎児家庭の育児負担軽減を目的に、液体ミルクの購入支援や育児相談などを継続します。
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双子や三つ子などを同時に育てる多胎育児を巡っては、授乳回数の多さや睡眠不足など、心身への負担が大きいことが課題となっています。日本多胎支援協会では、日本における多胎児の約70%が2,500グラム未満の低出生体重児として出生する実態を紹介しています。複数の小さく生まれた赤ちゃんを同時に育てる環境では、発育に直結する栄養面での心配が尽きない一方で、調乳の準備や環境調整に追われ、その間に赤ちゃんが同時に泣き出すなど、保護者が精神的・肉体的に追い詰められやすい現状が指摘されています。こうした多胎育児特有の、保護者が一人で育児を担う場面や夜間授乳の負担を軽減するため、社会全体での持続的な関与と具体的な支援の枠組みが求められています。
このような社会課題を背景に、江崎グリコは日本多胎支援協会と連携し、多胎児家庭を対象とした乳児用液体ミルクの購入補助支援を2027年7月14日までさらに1年間延長することを決定しました。2020年7月に開始されたこの取り組みは7年目を迎え、支援に登録する多胎支援団体数は当初の10団体から33団体へと大幅に拡大しています。今回の継続は、利用者や支援団体からの強い継続要望を踏まえたものです。支援内容としては、粉ミルクや液体ミルクを使用している多胎児家庭を対象に、通年での通常申し込みや賞味期限に応じた不定期の申し込みを通じて、125ミリリットル入りの液体ミルクを専用の特別価格で提供する仕組みを維持します。
多胎育児において、調乳を必要としない乳児用液体ミルクの活用は、保護者の生活に時間的・精神的な余裕をもたらす有効な手立てとして機能しています。通常の粉ミルクでは、粉を量り、お湯を沸かして溶かし、人肌まで冷ますという一連の工程に一定の時間を要するため、複数の赤ちゃんが同時に泣いた際の夜間対応などで大きな負担となります。一方で、調乳不要で常温のまま開けてすぐに飲ませられる液体ミルクは、お湯を準備する手間や冷ます時間を削減できるため、同時泣きへの即時対応や、外出時の荷物削減に寄与します。
また、内閣府や厚生労働省などの防災情報においても、断水や停電でお湯が確保できない災害時における衛生的な水分・栄養補給手段として液体ミルクの備蓄が推奨されています。同社によると、支援を利用した多胎児家庭からは、双子のミルクの消費スピードが非常に早い中で安価に購入できる安心感や、調乳時間を短縮できたことで上の子どもと関わる時間や手を繋ぐ余裕が増えたこと、夜間に2人分のミルクを作る大変な負担から解放されて楽になったことなど、生活環境の具体的な改善を実感する反響が報告されています。
さらに、今回の取り組みは単なる商品の値引き支援にとどまらず、孤立しがちな多胎児家庭を精神面や情報面から支える包括的な相談支援が含まれている点が特徴です。具体的には、多胎育児の経験を持つ栄養士や子ども心理カウンセラーが、日本多胎支援協会や各支援団体と連携し、WEB会議システムを活用したオンラインによる授乳相談や栄養相談、妊娠期から3歳頃までの悩み相談に無料で応じるお話し会を定期・不定期に開催しています。お話し会の中では、誰でも簡単に準備できる液体ミルクの具体的な活用方法の紹介のほか、離乳食セミナーや防災セミナーなど、非常時を見据えた実践的なプログラムも提供されています。江崎グリコは、日本多胎支援協会と連携し、購入補助に加えて相談支援なども継続するとしています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













