成長が著しい中南米市場の自動車製造・販売事業の強化を目的として、マツダと住友商事は両社の強みを生かした新たな協業事業の概要を発表した。内容はメキシコにおけるマツダ車の生産事業およびブラジル市場での販売事業で、基本合意に達し、準備に着手したことを17日に同時に発表した。
発表によると、メキシコでの生産事業については、中南米向けを中心とした小型車の生産拠点として位置づけており、車両組み立ておよびエンジン組み立て工場をメキシコシティーの北西約250kmに位置するグアナファト州サラマンカ市に建設を予定。現地合弁会社として「Mazda Motor Manufacturing de Mexico S.A.de C.V.」を設立する。尚、操業開始は2013年度を目指し、新工場の生産能力は年間14万台を予定。「Mazda2(日本名:マツダ デミオ)」および「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)」を生産する。
一方、ブラジルの販売事業は、2010年の新車需要が2005年比で倍増の約350万台となるなど、ブラジルが中国、米国、日本に次ぐ世界第4位の市場に発展していることなどから、2012年度より、まずは日本生産の車両を市場に提供する形で進め、メキシコ工場の完成次第、同工場からも出荷する計画となっている。ブラジルにおける新合弁会社「Mazda Motor do Brasil Limitada」は本社をブラジル・サンパウロ州に置く。