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米輸出入銀行(EXIM)は2026年10月15日、ネブラスカ州でNioCorp(ニオコープ)が計画する「エルク・クリーク重要鉱物プロジェクト」に対し、支援書簡(Letter of Support)に署名したと発表しました。NioCorpによると、EXIMは初期投資額(CAPEX)18億4,900万ドルの約65%を融資するという目標を維持しています。単純計算で約12億ドルに相当しますが、融資は未承認です。本案件は、米政府系金融が、輸入依存度の高いニオブやスカンジウムなどの国内採掘・加工設備の整備に向けた資金調達を支援しようとする動きとして注目されます。
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米輸出入銀行(EXIM)のジョバノビッチ総裁は2026年10月15日、ネブラスカ州でNioCorpが開発を進める「エルク・クリーク重要鉱物プロジェクト」の現地を視察し、同事業への支援意思を示す支援書簡(Letter of Support)に署名しました。NioCorpの発表によると、EXIMは初期開発費用である18億4,900万ドルの約65%を融資する従来の目標を維持したと説明しています。18億4,900万ドルの65%は単純計算で約12億ドルに相当します。ただし、実際の融資額は決まっておらず、支援書簡は融資承認を意味しません。案件は引き続きデューデリジェンス(詳細調査)などの審査段階にあります。
エルク・クリーク・プロジェクトは、単一の鉱床から8種類の重要鉱物製品を分離・生産する複合型開発計画です。NioCorpの2026年実現可能性調査(FS)によると、年平均でフェロニオブ約8,095トン、酸化スカンジウム約118トン、四塩化チタン約5万9,890トンのほか、ネオジム・プラセオジム(NdPr)やジスプロシウム、テルビウムといった高性能磁石向けレアアース製品の生産を目指しています。鉱山寿命は40年、開発期間は約35カ月を計画しています。
本プロジェクトの背景には、米国の高い輸入依存が存在します。米地質調査所(USGS)の「Mineral Commodity Summaries 2026」によると、2025年の米国の純輸入依存度は、ニオブ、スカンジウムともに100%でした。特にニオブは全世界の年間生産の9割超がブラジル一国に集中しており、供給網の途絶リスクが長年の懸念事項とされてきました。エルク・クリークが計画通り実現すれば、米国内でニオブやスカンジウムなどを採掘し、加工する新たな供給拠点となります。
重要鉱物の確保に向けた米政府の支援は多角的に行われています。米国防総省は2025年8月、国防生産法第3編(DPA Title III)に基づき、同プロジェクト傘下のエルク・クリーク・リソーシズへ1,000万ドルの資金拠出を実施しました。これは航空宇宙や次世代防衛装備品に不可欠なスカンジウム合金の国内供給網(Mine-to-master alloy)を構築するための支援でした。国防総省による2025年の開発支援と、今回のEXIMによる大型融資の検討は別の制度に基づくものです。ただ、両者は米国内で重要鉱物の採掘・加工能力を整備するため、政府が異なる金融・支援手段を活用していることを示しています。
スカンジウムは航空宇宙用の軽量・高強度耐熱合金や先端推進システムに、ニオブは超電導部材や高性能鋼、ジェットエンジン部品などに広く活用される戦略物資です。今回の案件は、輸入先の分散や備蓄に加え、国内で採掘・加工する設備の建設資金を政府系金融で支援することも、米国の重要鉱物政策の一つになっていることを示しています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













