8月の実質賃金1.6%増、確報で上方改定 名目賃金は3.9%増

2026年10月23日 08:55

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2026年8月分の毎月勤労統計調査(確報)を公表した厚生労働省。実質賃金は前年同月比1.6%増となり、速報値から0.1ポイント上方改定された。(資料画像)

今回のニュースのポイント

厚生労働省が2026年10月23日に発表した8月の毎月勤労統計調査(確報)によると、物価動向を反映した実質賃金は前年同月比1.6%増となり、速報値の1.5%増から0.1ポイント上方改定されました。名目賃金に当たる現金給与総額も3.9%増へ上方改定され、消費者物価上昇率(2.2%)を上回る水準を維持しました。一方で、7月の実質賃金2.0%増からは伸びが鈍化しています。

本文
 厚生労働省が2026年10月23日に発表した8月分の毎月勤労統計調査(確報)によると、物価動向を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比1.6%増となり、速報値の1.5%増から0.1ポイント上方改定されました。名目賃金に当たる現金給与総額も前年同月比3.9%増となり、速報値の3.8%増から0.1ポイント引き上げられました。

 名目賃金の内訳を見ると、労働者1人当たりの現金給与総額は31万1,563円となりました。このうち、基本給などに当たる「きまって支給する給与」は前年同月比3.9%増の29万8,317円で、その大半を占める「所定内給与」は3.8%増の27万7,870円でした。また、残業手当などの「所定外給与」は4.9%増の2万447円となり、賞与など「特別に支払われた給与」は速報時の前年比0.0%から1.8%増(1万3,246円)へと上方改定されました。

 実質賃金の算出に用いた消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)の上昇率は前年同月比2.2%となりました。名目賃金の伸び率(3.9%増)が物価の上昇ペースを上回ったため、実質賃金はプラス幅を維持しました。ただし、同じ定義で比較した7月の実質賃金上昇率(2.0%増)からは伸びが鈍化しています。なお、国際比較などで用いられる総合CPIで実質化した参考系列の実質賃金は前年同月比2.0%増(速報値1.9%増、実質化CPI上昇率2.0%)でした。

 就業形態別では、一般労働者の現金給与総額が前年同月比4.0%増の40万899円(所定内給与は4.0%増の35万3,971円)となりました。パートタイム労働者の現金給与総額は4.4%増の11万6,155円で、時間当たり所定内給与は4.7%増の1,478円でした。前年同月と当月の両方で回答した「共通事業所」ベースでは、現金給与総額が前年同月比2.8%増、所定内給与が3.1%増となりました。

 8月分確報では、名目賃金・実質賃金ともに速報値から上方改定されました。一方で、実質賃金の前年同月比の伸び幅自体は7月の2.0%増から1.6%増へ縮小しており、物価上昇が続く中での購買力の変化を測るうえで、改定値と月次の変化傾向の両面を確認することが重要となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)