9月の外国人入国者314万人、前月比1.6%減 新規入国者は0.6%増

2026年10月15日 15:58

画・訪日客、1~10月で約2400万人、既に昨年の年間合計を超える勢い

スーツケースを持って移動する人々。法務省の出入国管理統計によると、2026年9月の外国人入国者総数は前月比1.6%減少した一方、新規入国者数は0.6%増加した(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

法務省が2026年10月15日に公表した出入国管理統計速報によると、9月の外国人入国者数は314万3,799人で前月比1.6%減少しました。一方、内訳では新規入国者が283万5,599人で0.6%増加したのに対し、再入国者が308,200人で18.6%減少しており、総数の減少は再入国の減少が主因でした。季節要因や統計定義に留意が必要であり、需要の基調判断には慎重さが求められます。

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 法務省が2026年10月15日に公表した「出入国管理統計」の速報値によると、2026年9月の外国人入国者数は314万3,799人となり、8月から5万2,242人減少(前月比1.6%減)しました。8月と9月の単月比較では、外国人入国者総数が前月を下回りました。

 外国人入国者の内訳をみると、新規入国者数は283万5,599人で前月から1万7,970人増加(前月比0.6%増)した一方、再入国者数は308,200人で前月から7万212人減少(前月比18.6%減)しました。入国者総数の前月比マイナスは主に再入国者の減少によるものであり、新規入国自体は微増となっています。

 国籍・地域別の外国人入国者総数(速報値)をみると、主な国・地域では韓国が85万7,244人(8月:87万1,249人)、台湾が58万752人(8月:64万6,699人)、中国が44万2,159人(8月:46万7,781人)となり、いずれも8月比で減少しました。一方でオーストラリアは9万990人(8月:3万8,990人)と前月から増加するなど、地域によって動きが分かれました。

 日本人の出入国については、9月の日本人出国者数が148万1,944人となり、8月(158万8,597人)から10万6,653人減少(前月比6.7%減)しました。また、9月の日本人帰国者数は153万2,528人で、前月から1万5,734人減少(前月比1.0%減)となっています。日本人出国者数も前月を下回りましたが、この比較だけで減少の要因を特定することはできません。

 今回の比較は8月と9月の単月における速報値の比較であり、夏季休暇などの季節的要素が強く影響します。そのため、前月比での減少のみをもって「訪日需要の失速」と捉えたり、新規入国者の増加をもって「観光需要の着実な回復」と判断したりすることはできません。

 なお、法務省の「出入国管理統計」における外国人入国者数には、新規入国者と再入国者が含まれます。日本政府観光局(JNTO)が公表する「訪日外客数」とは集計対象や定義が異なり、新規入国者にも観光以外の目的による入国が含まれます。

 2026年9月の外国人入国者数は総数でこそ前月から減少したものの、新規入国者数は増加するなど、内訳によって異なる推移を見せました。人流の実態を正確に把握するためには、総数の数値だけでなく、新規・再入国の別や統計ごとの定義の違いを整理した分析が不可欠です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)