警戒区域の家畜 安楽死は間違いと政府を追及

2011年05月17日 11:00

 政府は東京電力福島第一原発から半径20km圏内(警戒区域)の家畜について、所有者の同意を得て安楽死させ、ブルーシートで覆う措置を打ち出したが、阿部知子衆議院議員(社会民主党)は16日の衆議院予算委員会で「殺してブルーシートは間違っている」と政府の対応を厳しく批判した。

 阿部議員は「チェルノブイリの原発事故では、家畜は一緒に連れ出されている。飼料を与えて、動物の放射線レベルを下げるなど、チェルノブイリから学ぶべきだ」と追求。

 鹿野道彦農林水産大臣は「原子力安全委員会と連携をとって判断しており、内部被曝については中々難しいということをご理解頂きたい」と今回の措置が農水省単独の判断でないことも説明し、理解を求めた。

 しかし、阿部議員は「畜産、酪農を何と考えているのか」とさらに追求した。
(編集担当:福角忠夫)