貿易収支8ヶ月連続赤字も「徐々に円安効果」

2013年03月21日 22:57

 菅義偉官房長官は21日、貿易収支が8ヶ月連続赤字になったことについて「貿易収支の先行きは内外の経済情勢や為替、原油価格の動向などによりかわるので、一概に言えないが、徐々に円安効果などによる輸出環境の改善効果が現れてくると思う」との見通しを語った。

 財務省がこの日発表した2月の貿易統計(速報値)によると、輸出は自動車や金属加工機械などが減少したことから金額ベースで5兆2841億円と前年同月に比べ2.9%減少。逆に輸入は液化天然ガスや原粗油などが増加したことから6兆615億円と前年同月に比べ11.9%増加した。

 この結果、輸出から輸入を差し引いた額は7775億円のマイナスとなり、8ヶ月連続で赤字になった。為替レートは24年2月(1ドル77円10銭)に比べ18.6%円安の91円45銭になっていた。

 貿易を国別でみると、米国については4792億円の輸入に対し1兆74億円の輸出で差し引き5282億円の黒字。EUについては5350億円の輸出に対し5601億円の輸入になり、251億円の赤字だった。

 アジア圏では輸入が2兆5518億円に対し、輸出が2兆7575億円と2057億円の黒字になった。ただ、中国に対しては8423億円の輸出に対し、輸入は1兆1200億円と2777億円の赤字で、対中国の貿易収支は12ヶ月連続の赤字になっていた。特に自動車や原動機の輸出の減少が目立った反面、半導体などの電子部品や衣類と衣類付属品の輸入の伸びが目立った。(編集担当:森高龍二)