自賠責保険料4年ぶり値上げ 2年後に再値上げ

2011年01月21日 11:00

 自動車の所有者に加入が義務付けられている自動車損害賠償責任保険料が4年ぶりに4月1日から値上げされる。アップ率は自家用自動車で11%、軽自動車で15.8%、原付バイクで7.2%の大幅値上げ。加えて、2013年度に再び値上げが行われる予定。その際の値上げ幅は示されていない。

 今回の改定(4月1日分)に伴う引き上げ幅は2年契約で現行より自家用自動車の場合、2480円アップし、2万4950円に。軽自動車は2990円アップし、2万1970円になる。原付バイクも630円引き上げられ9420円になる(沖縄・離島についても引き上げられるが金額は別途に定められている)。

 大都市を除いて公共交通機関が発達していない地方都市や農山村地域では自動車やバイクは日常生活の必需品だけに、今回の保険料値上げの影響は大きいと思われる。また、国内での対象台数は8000万台から9000万台とみられている。

 これは、20日開かれた自動車損害賠償責任保険審議会で金融庁長官に答申がなされ、金融庁がこれを受けて、4月1日からの改定に向け準備に入ったもの。

 金融庁では交通事故被害者の死亡、後遺症障害、傷害などに支払われる保険金の中でも、後遺症障害に対する支払いが予想以上に増えたために今回の改定になった、としている。
(編集担当:福角忠夫)