出光のヨーバー油田開発計画発表で注目される北海油田

2011年01月11日 11:00

 出光興産 <5019>は7日、ノルウェー現地法人出光ペトロリアムノルゲを通じ、ノルウェー領北海にあるヨーバー油田の開発計画を6日付でノルウェー政府に提出したと発表した。開発にかかる投資額として約200億円を見込んでいるという。

 ヨーバー油田は、同社がすでに生産を行っているスノーレ油田の北東約55kmに位置し、水深は410m。可採埋蔵量は原油換算5500万~1億バレルで、出光権益分は1400万~2500万バレルになるという。2013年第4四半期の生産開始を予定しており、開発に際しては、油田近傍にFPSO設備を設置し、開発および生産操業を行う計画だ。

 イギリス、ノルウェー、デンマーク、ドイツ、オランダの各経済水域にまたがる北海油田の推定石油埋蔵量は130億バレルといわれており、日本の企業も採掘に積極的に投資している。2009年には、住友商事 <8053>がオランダ石油開発会社の株式取得により英国領北海油田権益を獲得。2010年2月には、国際協力銀行がアラビア石油(AOCホールディングス <5017> )の子会社であるノルウェー王国法人Norske AEDC AS社との間で、総額2500万米ドル限度の貸付契約に調印するなど、日本企業による資源権益の取得および開発を支援する動きも活発になってきている。既に日本企業が権益を持つ原油・天然ガスで北海油田が占める割合は6%になっている。

 今回の出光興産がノルウェー領北海での新たな油田開発計画を発表したことで、今後は日本の商社や石油開発会社の目がさらに北海へと集まり、日本政府も新たな海底油田の権益獲得に向けて、それらの活動を積極的に後押ししていくことが予測される。