不況に強いブライダル市場に変化の兆し

2011年01月06日 11:00

 2010年のブライダル関連市場は2兆7480億円規模になる見込みで、前年に比べ0.4ポイント減少することが矢野経済研究所の調べで分かった。5日発表した。

 それによると、ブライダル関連市場の最大の構成比を占める挙式・披露宴・披露パーティの市場規模は1兆5160億円と前年に比べ0.5ポイント増加したものの、伸び率に鈍化が見られ、新婚旅行や消費財への出費抑制等もマイナス要因になっている。

 同研究所では「不況に強いといわれていた市場だが、景気回復の遅れや若年層の雇用不安、結婚観の変化などを受けて、変化の兆しが訪れている」とみている。特に客単低下が顕著で、挙式のみを行う企業は取り扱い件数を増やしているものの、300万円前後で婚礼を行っているホテルや式場は苦戦をしいられていた。

 調査は昨年10月から12月にかけて挙式・披露宴・披露パーティ、新婚家具、新婚旅行、ブライダルジュエリー、結納式・結納品、結婚情報サービスの主要6分野の企業や関連団体を対象に実施された。
(編集担当:福角忠夫)