燃料電池ハイブリッドバス 都内で16日運行

2010年12月08日 11:00

 東京空港交通が東京都心から羽田空港間で営業運行するバスに16日から水素を燃料とする「燃料電池ハイブリッドバス」が活用される。

 トヨタと日野が水素供給・利用技術研究組合の要請をうけて、両社で開発した燃料電池ハイブリッドバス「FCHV-BUS」をリムジンバス仕様に改造し、同組合に貸与。これを東京空港交通が運行することになった。

 計画では、東京空港交通が営業路線の新宿駅西口から羽田空港間と東京シティエアターミナルから羽田空港間でそれぞれ1日1往復、高速道路経由で営業運行する。

 また、水素の充填は15日から稼動する東京・杉並水素ステーションと羽田水素ステーションの2ヶ所を使用することになっており、トヨタと日野は走行実態から得られるデータを検証して、さらに研究をすすめ、燃料電池ハイブリッドバスの実用化推進につなげていく考え。

 燃料電池ハイブリッドバスは高圧水素ガスを燃料とする燃料電池とバッテリーを動力源として、モーターを駆動するハイブリッドシステムを採用しており、CO2や窒素酸化物などを排出しないほか、エネルギー効率が高く、静粛性に優れていることから環境に優れたバスとして期待されている。乗車定員は運転手を含め26人、最高速度は時速80キロメートル。
(編集担当:福角やすえ)