日産自動車<7201> は16日、同社が開発した「ECOペダル(エコペダル)」技術のライセンスを、総合自動車部品メーカーのミクニ<7247> に供与すると発表した。
日産では、クルマがドライバーのエコドライブをサポートするシステム「ECOペダル(エコペダル)」を世界で初めて開発し、2009年に発売したフーガより採用している。この「ECOペダル」は、クルマの発進時や走行時に、必要以上にアクセルペダルを踏みすぎてしまうことで起こるエンジン回転数の上昇を、アクセルペダルの反力(触覚)によって事前にドライバーへ知らせることで抑制し、より実効性の高いエコドライブをサポートするというもの。これにより、5%~10%程度(社内測定値)の燃費向上が実現するという。
自動車関連部品を中心に、福祉・介護機器、生活環境機器などの製造・販売を行うミクニは、フーガに採用している「ECOペダル」を日産と共に開発しており、今回のライセンス供与により、他社への販売も可能となった。
今回のライセンス供与は、多くの分野で広く「ECOペダル」が利用をされることで、低価格化を実現し、普及へと繋げていく狙いがあるようだ。日産では、他社の車を含めた幅広い車両への搭載が実現すれば、エコ運転のサポートによる実用燃費向上し、さらにはCO2排出量削減の抑制に寄与することができるとしている。
(編集担当:北尾準)