ボージョレ・ヌーヴォー解禁に合わせ、各食品メーカーが販促強化

2010年11月11日 11:00

k101110_023_1

幅3ミリの細長パスタに素材の旨みを練り込んで香ばしくスパイシーに焼き上げた『タパスタ』に、新味として新たに加わった<バジル&チーズ>

 11月18日、いよいよ今年も「ボージョレ・ヌーヴォー」が解禁となる。さらに、11月22日の「いい夫婦の日」、年末の「クリスマス」など、各家庭の食卓でホームパーティーする機会も増えてくるだろう。家庭用食品の需要が増えてくるこの時期になって、売上拡大を狙う各食品メーカーの動きも活発になってきている。

 食品大手のハウス食品 <2810>は、「ビーフシチュー」の販促活動の強化を図ろうとしている。ビーフシチューが年間で最も食卓登場頻度が高まるとされているこの時期に、ルウタイプのビーフシチューの素でトップシェアの同社は、量販店の店頭を中心にビーフシチューの積極的なマーケティング活動を展開し、シチュー市場の活性化を狙う。具体的には、同社のルウタイプのビーフシチューの素の中で最も販売実績の高いハウス「ビストロシェフ<ビーフシチュー>」で、「男のおもてなし」をテーマに、男性が女性にビーフシチューを振る舞うシーンを想起させるメニュー提案を精肉売場で実施するなど、量販店の店頭を中心に販促活動を展開していく予定だ。

 一方、ライバルの江崎グリコ <2206>は、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日に合わせ、16日から、お酒によく合う洋風おつまみ「濃厚おつまみスナック」シリーズの販売を強化。幅3ミリの細長パスタに素材の旨みを練り込んで香ばしくスパイシーに焼き上げた『タパスタ』では、新たにバジル&チーズ味を投入。東日本のみだった販売地域も、中部以西にも拡大し、全国展開を開始する。また、ひとくちサイズの極太プレッツェル『クラッツ』は、期間限定で『クラッツ チーズフォンデュ』を販売。シリーズ初となるクリーム掛けで、プレッツェルにコクのあるチーズクリームをたっぷりコーティングしている。さらに同社は、17日深夜に豪華ゲストを招いて、ボージョレ・ヌーヴォー解禁を祝う「2010神の雫ボージョレ・ヌーヴォー&チーザ解禁記念パーティー」を開催。このパーティーでは、ワインと相性の良い、チーズをカリカリに焼いたような『チーザ』のアレンジメニューも合わせて試食できるという。
(編集担当:北尾準)